
保育の仕事に
マイナスイメージのあるあなた必見!
岡女が保育の魅力について
探究してきました!
保育者のお仕事って「大変そう」「忙しそう」
ってよく聞くけど
本当のところは一体どうなの?
百聞は一見にしかずです。
現役の保育者たちに、
教育・保育を学んでいるわたしたちが
インタビュー!
根掘り葉掘り、
保育者の本音を聞いてきました。
保育の真の魅力に迫ります!

保育職ってどんなお仕事?
そもそも保育職って、
普段どんなお仕事をしているの?
とある保育者の1日のスケジュールを
ご紹介します!
保育士の主な1日のスケジュール例
(1歳児クラスの場合)

8:30~早朝保育・登園・好きな遊び | |
出勤後、子どもを迎え入れる準備をします。早朝保育の担当者から 情報を引き継ぎます。子どもの表情や反応、保護者の情報をもとに 子どもの健康状態などを把握し、必要な道具を用意しながら一緒に 遊びます。※幼稚園や認定こども園も同様。 |
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9:30~おむつ交換・おやつ | |
子どもたちをトイレに連れ、おむつ交換をしたりします。また、 子どもがおやつを食べるのを手伝います。 |
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10:00~遊び | |
友達との遊びや一人の遊びを楽しめるよう、子ども一人一人の 様子を把握し、必要な道具を用意しながら一緒に遊びます。 |

11:00~昼食 | |
子どもの食事の配膳をしたり、準備や後片付けを行います。自分で食 べようとする子どもを見守ったり手伝ったりしながら、楽しく食べら れるような雰囲気を作ります。 |
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12:00~お昼寝 | |
排泄や着替えを終えた子どもから、お昼寝をします。自然と眠くなる よう援助したり、睡眠中は呼吸の確認をします。その間、仕事や休憩 をして過ごします。 |
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14:30~おやつ・遊び | |
お昼寝から目覚めた子どもから、排泄や着替えをして、おやつを食 べます。寝起きの子どもの状態を把握し、楽しくおやつが食べられる ようにします。食べ終えた子どもは、好きな遊びで過ごします。 |

16:00~降園準備・降園 | |
排泄や荷物の整理を済ませ、降園の準備をします。お迎えに 来た保護者に子どもの1日の様子や連絡事項を伝えたりします。 |
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17:00~延長保育 | |
延長保育の担当者に、子どもの情報等を引き継ぎます。保育室の 掃除、明日の準備、1日の保育を記録にまとめるなどした後、 帰宅します。 |
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17:30~退勤 |
スケジュールが異なる部分があります。
保育職のお仕事は…
子どもの個性や発達過程を見極め、育ちを支えるだけでなく、そのために保護者をはじめ様々な人たちと関わるなど、仕事内容は幅広く、多岐にわたる力が求められます。しかし、子どもたちは自分に心を寄せてくれる先生のことが大好きで、子どもたちから得られるエネルギーや信頼は強力です。そして、子どもの「初めてできた」にたくさん立ち会える、素敵なお仕事です。


保育職のリアルイメージ調査!
“保育者”に対する
世間のイメージと、実際の保育現場では、
少しギャップがある?
そんな保育職の気になるイメージについて
調査しました!


保育職のイメージ革命を起こそう!
岡女座談会
保育職のイメージは、
なぜマイナスの方が多いの?
誤解されている部分や、
昔とはいい方向に変わったけど
世間的に広まっていないものばかりで、
うまく魅力が
伝わってないようです。
保育職の本当の魅力について
付属園の先生方と座談会を開催!

保育者は、努力をきちんと
評価してくれる職種です。
保育士・教諭・保育教諭の平均月給が約30万円、主任保育士・副園長になると約50万円、さらに施設長・園長になると約57万円が月給となります。その人の能力に応じてキャリアアップが期待できるので、頑張れば頑張っただけ評価が見える仕事なのです。最近では、保育士のキャリアアップを応援してくれる「キャリアアップ研修」というものも存在します。保育職は、しっかりとした待遇が期待できる夢のある仕事なのです。

引用元:内閣府 令和元年度
「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査職種別職員1人当たり給与月額(全体状況)幼稚園・保育所・認定こども園(常勤)」より作図

毎年、約9万円も
保育士の平均給与が
上がり続けています。
保育士の待遇もまた年々上がり続けています。約6年前は、国内の保育士数は約38万人、平均年収約310万なのに対して、平成30年度は保育士数約48万人、平均年収約358万。年収は6年前と比べ、約50万もアップしています。さらに10年後はどうでしょうか?待遇もさらに良くなると予想されます。

引用元:厚生労働省「保育士の現状と主な取組 保育士数と保育士の年収の推移」より作図

多種多様な制度で保育士を目指す人を応援します。
制度の中には保育士になるのに必要な修学金が一部免除になる場合があります。例えば、保育士養成施設に通う学生には、学費や生活費の免除のある「保育士修学資金貸付」。この制度は卒業後5年間の実務従事で返還が免除されます。他にも、未就学児のいる保育士の職場復帰を支援する「未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援」。保育士となってからも、仕事と子育てを応援する支援や補助金が多くあります。

引用元:厚生労働省「保育士の現状と主な取組 保育士就学資金貸付等事業【新規】」より

保育士は未来に
必要不可欠な職種です。
国内の全職種平均求人倍率は、1.10倍。そんな中、保育士の有効求人倍率は2.18倍でした(令和2年5月)。この結果から保育職は他職種と比べ、約2倍近く人材を求められている最も安定した職業と言えます。その背景には、働く保護者の増加というものもあり、近年とても求められている職種のひとつです。

引用元:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」より作図

保育士は、
ずっと残り続ける仕事です。
日本の約半分の職業が将来ロボット化すると言われています。国内には多くの職業があり、労働人口の約49%が人工知能AIやロボット等に職を奪い取られてしまいます。そんな中で他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる保育士は代替不可能な仕事なので、安心して保育職を続けることができます。

引用元:株式会社野村総合研究所「ニュースリリース」
保育職に就いたきっかけは?


私はとっても子どもが好きで、「将来も子どもと関わる仕事がしたい」と思い、この仕事を選びました。保育所の時から20歳で就職してもその気持ちがブレることはありませんでした。近所の年下の子と遊んだり、子どもと関わるタイミングの時に「やっぱり子どもが好きだ、保育者やりたい」って改めて思いました。

私は引っ込み思案だったので人前に出る発表会も舞台袖から先生に出されて、嫌がっていたタイプでした。ですが、母親の勧めで保育所に職業体験に行ってみた時、保育者の仕事に対して「楽しい、やってみたい」と思うようになりました。実習先に、昔の自分と同じ引っ込み思案な子どもがいて、1週間かけて心が通えた時に「保育者になりたい」と決意しました。

私は保育所に通っていた頃から乳児さんの世話が好きでした。自分のクラスを抜け出してヒヨコ組に行って、保育者の方が赤ちゃんに食べさせるのを見るのが好きで、その時から「保育者がいいな」って思っていました。大きくなるにつれて、「あ、こういう夢もいいな」って他の職業と比較して路線が外れたりしたんですけど、最終的には保育者が自分の中で一番活躍できそうな分野だと思い、この職業を選びました。


みなさん、それぞれ全然違うんですね!みなさんが実際に保育職に就いて、仕事をしていく中で感じたやりがいや魅力を教えてください。

仕事のやりがいは、子どもたちの一生懸命な姿だったりとか、真剣な眼差しを直近で見られるっていうのがすごくやりがいだと思います。昨日はできなかったことが、「今日はできたね」って言うふうに一緒に子どもたちと共有できるのが、すごく嬉しいし、そんなところがやりがいだと思っています。

集団で保育をしてる中で、子ども同士のやりとりを間近で見られることができるので、友達に対する思いやりだったり、友達同士の繋がりは保育者しか見られることができないのかなっと思っています。1年間を通してできるようになったことや、子どもが目標に向かって頑張っている過程を見られることが嬉しいです。できたって結果は誰でも知ることができるんですけど、諦めずに頑張ろうとしている姿勢だったり悔しくて泣けちゃってるところとか、そういう間の過程を全て見ることができる保育者はいい職業だなって思っています。
子どもの成長を感じたエピソードは?


運動遊びをしているとき、特に子どもたちの成長を感じます。逆上がりだったり、竹馬だったり、いろんな運動遊びをする中で初めはできなくて。でも、何度も何度も挑戦して、練習したりしてできるようになった子たちを見て、私自身も勇気をもらえたな。

「ぼくも頑張ろう」「わたしもあの子みたいになれるようになりたい」って言って、そこからさらに自分ができた時に、今度はできなかった子に教えてあげる姿を見て、日々成長しているなって思います。

そうそう。それから、夏の昆虫採集や虫探しをする中で、幼稚園にあるアスレチックの森にカブトムシやクワガタを探しに行こうって出かけて、昼間はなかなか虫がいない中、子どもなりにたくさん考えて捕まえる方法を提案してくれるんです。捕まらない時、じゃあどうしようかって考えて、家庭でおうちの人に教えてもらったことだったり、自分たちで図鑑を調べて、違う餌に変えようって話になって。その時は、香りのいいバナナをペットボトルに入れて仕掛けたら、カブトムシとクワガタに入っていたんですけど、ペットボトルの中に前日に降った雨が溜まっちゃったんですよ。

それで、山本先生が「バナナの香りは捕まえることはできるけど、このままだと雨とか降ると水が溜まっちゃう」とこどもたちに伝えた時、「ペットボトルの下に穴をあけて、水が出るようにする!」って考えてくれた子どもがいたんですよね。

うん。実際やってみたら、雨もたまらず、カブトムシやクワガタを捕まえることができて、子どもたちのアイデアの豊かさに驚かされたな。そんな日々の活動を通して、自分たちで考える力がついたりだとか、一度やってみてうまくいかなかったときに、じゃあ次どうしたらいいだろう?って考える経験をみんなでできたことが、なんだか嬉しかったんです。成功が全てじゃなくて、失敗から日々いろんなことを学んでいることに気付かされたな。


へぇ〜。子どもたちって、本当に想像力が豊かなんですね。小林先生は、子どもたちといて成長を感じたエピソードはありますか?

はい。私は今5歳児の担当をしていて、最近では運動会で披露する竹馬の練習しているんですけど、竹馬は慣れないと足が痛くなることもあるので、最初に乗る時はみんなやりたくないって興味を示さないんです。これはどうしようか?ってことで、1日の最後に「ぞう組ニュース」っていう、友達のいいところや、できるようになったことを発表する時間を作りました。その「ぞう組ニュース」で竹馬にチャレンジしている子の発表してもらったんです。

それ、いいですね!できなかった子ができるようになる姿だったり、あの子はこんなのを頑張ろうとしていてすごいっていうのを、先生が言うんじゃなくて、子どもたち同士でいいところを発表するって、発表されたときの嬉しさが倍増しそうですね。

そうなんです。すると、子どもたちも少しずつ「やればできるかも」ってことを思い始めて、竹馬も、やってみようとしてるあの子すごいな、っていう認識に少しずつ変わってきました。挑戦してできなかった子もいたんですけど、できる・できないの結果だけじゃなくて、やろうと思えたことがすごくいいことだと思うんです。そういう成長のプロセスを見られるので、保育者はやっぱりいいなって思います。

本当に、子どもたちから気付きをもらえているのは、私たちのほうですよね。私の持つクラスは、運動会でリレーを行うんですけど、クラス対抗なので結構子どもたちも熱くなるんです。その中で、いつも一緒に走ってて勝てない男の子がいるみたいなんです。遊んでも負けたことがすごく悔しくって、「先生!今日からかけっこの練習する!」って言って。リレーが終わった後、何回も走る練習をしたり、鬼ごっこをしたり。次の日には、「10回暗い家でダッシュしたよ!」なんて教えてくれたりして。それでリレーに勝てたかって言われたらそういうわけではないんですけど、諦めるんじゃなくて勝てる方法はないかって考えて努力をする行動をみて、素敵だなと思いました。

年を重ねると、やる前から簡単に諦めてしまいがちだけど… そういうエピソードを聞くと、子どもたちに負けちゃだめだな。頑張らないと。って、思えますね。

はい。いつも、忘れかけていた大切なことに気付かされます。そういう子どもの成長を間近で見られることが、保育者のいちばんの醍醐味だと日々思いますね。
仕事に取り組む時、大切にしていることは?


私は、「だめ」っていう言葉を使わないようにしています。なぜかというと、3歳児・4歳児・5歳児の行動の中で本当にいけないことって自分の中ではないんじゃないかなと思っていて。全てが経験として繋がってくることなので、大人たちだけで「それ危ない」とか「それやめてほしい」とかあまり制限しすぎたくない。そんなをことしたら友達とケンカなりそうだなって、自分では先のことを想像して、止めておこうかなと思う気持ちもあるんですけど、実はやってみると、案外子どもたちの勉強になるんですよね。

そうそう。そこで止めちゃうと、子どもの気づきを奪ってしまうことだってありますよね。

そうなんですよ。ここでこれをやると、危ないからケガに繋がっちゃうんだなーとか。それをするとお友達が悲しい思いするんだなとか。そこで子ども自身が気付けることになるので、大抵のこと以外は止めずに、まず子どもたちの様子をみて、こんな風にやるかなとか、そこからどんなことを学んでいくのかなっていうのを見るようにしています。やってみて友達と喧嘩しちゃったとき、そのままにするんじゃなくて、そこが気づきのチャンスだと思うんです。そこで自分がされたらどんな気持ちになるのか一緒に考えてみたり、これからどういう風にしていけばいいか子どもと一緒に考えるようにしています。

もちろん、子どもたちを危険な目に遭わせることは絶対にしたくないので、そこは徹底して子どもたちを守るようにしています。守りすぎると子どもたちのためにならないし、そのへんの判断が結構むずかしい時もあります。


そこは毎日考えますね。保護者に対しても、子どもに対してもなんですけど、相手のことを知ろうする気持ちを忘れないようにしようと日々心がけています。例えば、遊びの中に入れなくてじっと見てる子は、なんでそこでじっと見てるのか自分でまず考えたりだとか、トラブルで輪から抜けちゃった子とかもなんでそういう風になったのかをまず自分の中で、今こういう気持ちなんだなって考えるっていうのも大事で。

そうですね。子どももちろんなんですけど、保護者に対しても思いやる気持ちが大事。

クラスの半数以上が延長保育を利用し、6時、7時にお迎えの子どもがたくさんいます。お母さんたちも、余裕がなかったりする。毎日、ただその子のいいところをお母さんに話すだけでなくて、お母さんの普段の家庭での大変さだったりとか、子育ての状況とかも理解しないといけないよっていうのを職場の先生から教えてもらって。最後に「さようなら」っていう時も、子どもにだけじゃなく、お母さんにも声をかけたりとか、保護者も子どももしっかり理解するようにしています。

そうすることが、相乗効果となって、子どもと保護者と私たち保育者の関係を良くしていくことにつながりますもんね。

はい。仕事も、やっぱり仲良く楽しくやっていきたいので、そのためにも自分が「こうしたい」ってことばかりいうのでは、うまくいかない。他の先生たちが、どういう園にしていきたいのか、自分意見ばかりを通すんじゃなくて、他の先生の話もちゃんと聞いて、みんなで楽しく園をつくっていくことが大事かなと思っています。
いまの園を選んだ理由は?


いまの職場は、自分が育った保育所とすごく環境が似ているんです。同じような考え方や教育方針だったので、自然と親近感が沸きました。保育の考え方など、すごく共感できるところがあったので、自分もここで子どもたちと一緒に過ごしたいと思ったのがきっかけです。

私は実習で保育所に行ってたんですけど、保育時間がすごく長かったりして、1日中園にいる感じがしました。それはそれで楽しかったのですが、1日の保育がすごく長く感じてしまって、自分にはちょっと合ってないなと思って、比較的保育時間の短い幼稚園を選びました。

私もそうでした。実習生の頃、実習に行った時にはじめて保育所に行って、朝から晩までゆったりと感じました。そのときに実習生として、なんだかもっとバリバリ働きたいなって思って。やっぱりメリハリある方が自分はいいなと思ったので、幼稚園の方が大変とは聞いていたんですけど、それも魅力だと感じて幼稚園にしました。


幼稚園と保育所とでは、そんな違いがあるんですね。自分にはどんな働き方が合っているのか、実習の段階で考えてみることが大事ですね!

そうですね。あとは私はどこを選ぶかってなった時はすごく悩みました。大学でも先生に相談したりして、今の職場はいい話しか聞かなかったな。知り合いの先生とかに聞いて、岡崎市内で就職したいってなったら、あそこの園は行事すごい頑張ってるところだよとか、実際に働いてる人から話を聞いた方がよりリアルに考えることができました。知り合いに実際に保育者をしている人がいるなら、その人に聞いた方がよりイメージできると思います。

地元だけでも、やっぱりすごい数の園があるので、いろんなところを調べたりしちゃいますよね。でも、まずは自分が保育所と幼稚園のどちらに行きたいのか。そこを決めてから、自分は実習をしたことのある職場を思い返してみて決めましたね。幼稚園と決めてからはもうブレずに、4年生の8月くらいには行きたい職場をいくつか決めていました。

岡崎女子大学・岡崎女子短期大学のほとんどの卒業生たちは、地元で就職しているので、先輩やその知り合いなどに、どんな職場があるのか聞いたりできそうですね!

はい。保育者のネットワークが強いところが、この大学のいいところだと思うので、それをどんどん活用していくといいと思います!

保育者が大好きな人たちに
聞いてみた!
保育の魅力ってなに?
保育の魅力を一番にわかっている人、
それはわたしたち岡女でも、
保育職を務めている方々でもなく、
保育者に感謝の気持ちであふれている
子どもたちや保護者の
方々ではないでしょうか。
保育者に対して
どんな魅力を感じているのか
聞いてみました!
保育の魅力 まとめ


ズバリ、保育の魅力は
たくさんの人たちや自分自身も
幸せにできるところ。
今回のレポートで、皆さんの中にあった
保育職のマイナスイメージは
払拭できたんじゃないでしょうか。
自分の頑張り次第で、
直接感謝の気持ちを聞けたり
子どもたちや保護者の方々を
笑顔にできるところが
保育職の一番の魅力
なんじゃないかなと思います。
人を幸せにすることで、
自分自身も幸せになれる。
私たち岡女も、
そんな幸せをつくっていけるような
保育者をめざして
頑張っていきたいと思います!